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こころの健康を保つために(自殺対策)
全国の自殺者数は平成24年以降減少傾向にありましたが、新型コロナウイルスの影響もあり令和2年には増加に転じました。また、令和5年の福岡県の自殺者数は951人で、いまだに多くの人が自殺により亡くなっています。
自殺の原因は、健康問題、経済・生活問題、家庭問題、学校・職場の問題などさまざまな社会的原因が複雑に関係しています。
こうしたことから国では「自殺対策基本法」の改正、また「自殺総合対策大綱」の見直しがなされており、本市でも令和6年3月に自殺対策計画の見直しを行い、第3次健康ちくしの21と一体的に策定しています。
この計画では、市民の誰もが自殺に追い込まれることのない社会を目指し、関係機関が連携し、取り組みを進めることとしています。
こころの健康をチェックしましょう
自殺で亡くなった人の9割は、なんらかの心の病気を有していたとの報告があり、その中で最も多かったのが「うつ病」です。
うつ病は「心の風邪」と言われるほど誰もがかかりうる病気です。
しかし、自分ではなかなか気づかない場合もあります。家族や友人など周りの人が早めに「サイン」に気づき、話を聞いたり、相談を勧めるなど、その人の支えになることが大切です。
※「うつ病」(こころの情報サイト)<外部リンク>
周りの人が気づくサイン
- 以前と比べて表情が暗く、元気がない
- 体調不調の訴えが多くなる
- 仕事や家事の能率の低下やミスが多くなる
- 周囲との交流を避けるようになる
- 遅刻、早退、欠勤(欠席)が増える
- 外出をしなくなる
- 飲酒量が増えた
- 食欲の変化があった
- 「よく眠れない」などの訴えが増えた
あなたもゲートキーパー
「ゲートキーパー」とは、悩んでいる人に気づき、声をかけ、話を聞いて、必要な支援につなげ、見守る人のことです。資格などは不要で、誰でも心がけ次第でゲートキーパーになることができます。
ゲートキーパーの4つの役割
- 気づく 家族や仲間の変化に気づいて声をかける
- 聴 く 本人の気持ちを尊重し、耳を傾ける
- 見守る 温かく寄り添いながら、じっくりと見守る
- つなぐ ひとりで抱え込まずに、周りや相談窓口に相談する
こころのSOSについて知ろう
こころのSOSは、からだのサインとして出たり、行動に出たり、人それぞれ現れ方が違います。自分にはどんなサインが出やすいのか、把握しておくことが大切です。
からだのサイン
- 胸がどきどきする
- 頭痛・腹痛がする
- 体(筋肉)がこわばる
- 眠れない、すぐに目が覚める
- 食欲がない
- すぐに疲れる
- 刺激に敏感になる
このようなサインが出ていて、からだの病気が見つからない場合は、こころのSOSのサインである可能性が高いです。専門の医療機関(精神科、心療内科)に早めに相談することをおすすめします。
行動のサイン
- 飲酒量や喫煙量が増える
- 自暴自棄になって危険な行動をしてしまう
- 暴力的になってしまう
- 引きこもる
- 死にたいと口にする
- 大切なものを処分してしまう
こころのサイン
- 不安、恐怖
- 悲しみ
- 苛立ち、怒り
- 混乱
- 失意、絶望感
- 罪悪感や恥の感覚
- 人の死を受容できない
- 勝手に考えやイメージが浮かぶ
- 集中できない
- 思い出せない
- 意思決定が困難
- 何も感じない
こころのSOSの受け止め方
自分のこころのSOSに気づいたら、まずはセルフケアをしましょう。生活習慣を整えることで、こころとからだの健康につながります。
生活習慣を見直すときは、睡眠、食事、運動の3つから見直していきましょう。詳しくは、各リンク先をご確認ください。
また、自分に合った気分転換法を見つけることも大切です。
良質な睡眠をとる
- e-健康づくりネット(知っているようで知らない睡眠のこと) 厚生労働省<外部リンク>
- e-ヘルスネット(休養・こころの健康) 厚生労働省<外部リンク>
- 健康づくりのための睡眠ガイド2023 [PDFファイル/584KB]
バランスの良い食事をとる
- e-ヘルスネット(栄養・食生活) 厚生労働省<外部リンク>
- ちくしの食広場
適度に体を動かす
- e-ヘルスネット(身体活動・運動) 厚生労働省<外部リンク>
- ちくしの運動広場
自分に合った気分転換法を見つける
- 今の気持ちを書いてみる
- 腹式呼吸を繰り返す
- 音楽を聴いてみる
- 自然と触れ合う
- お風呂に入る
- 親しい人たちをおしゃべりをする
上記以外にも、自分が好きなことや楽しめることをして、癒されることが大切です。
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