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こころの健康を保つために(自殺対策)

記事ID:0003780 更新日:2024年9月11日更新 印刷ページ表示

 全国の自殺者数は平成24年以降減少傾向にありましたが、新型コロナウイルスの影響もあり令和2年には増加に転じました。また、令和5年の福岡県の自殺者数は951人で、いまだに多くの人が自殺により亡くなっています。
 自殺の原因は、健康問題、経済・生活問題、家庭問題、学校・職場の問題などさまざまな社会的原因が複雑に関係しています。

 こうしたことから国では「自殺対策基本法」の改正、また「自殺総合対策大綱」の見直しがなされており、本市でも令和6年3月に自殺対策計画の見直しを行い、第3次健康ちくしの21と一体的に策定しています。
 この計画では、市民の誰もが自殺に追い込まれることのない社会を目指し、関係機関が連携し、取り組みを進めることとしています。

 第3次健康ちくしの21

こころの健康をチェックしましょう

 自殺で亡くなった人の9割は、なんらかの心の病気を有していたとの報告があり、その中で最も多かったのが「うつ病」です。
 うつ病は「心の風邪」と言われるほど誰もがかかりうる病気です。
 しかし、自分ではなかなか気づかない場合もあります。家族や友人など周りの人が早めに「サイン」に気づき、話を聞いたり、相談を勧めるなど、その人の支えになることが大切です。

※「うつ病」(こころの情報サイト)<外部リンク>

ため息をつく女性落ち込んでいる男性疲れている女性

周りの人が気づくサイン

  • 以前と比べて表情が暗く、元気がない
  • 体調不調の訴えが多くなる
  • 仕事や家事の能率の低下やミスが多くなる
  • 周囲との交流を避けるようになる
  • 遅刻、早退、欠勤(欠席)が増える
  • 外出をしなくなる
  • 飲酒量が増えた
  • 食欲の変化があった
  • 「よく眠れない」などの訴えが増えた

あなたもゲートキーパー

「ゲートキーパー」とは、悩んでいる人に気づき、声をかけ、話を聞いて、必要な支援につなげ、見守る人のことです。資格などは不要で、誰でも心がけ次第でゲートキーパーになることができます。

ゲートキーパーの4つの役割

  • 気づく 家族や仲間の変化に気づいて声をかける
  • 聴 く 本人の気持ちを尊重し、耳を傾ける
  • 見守る 温かく寄り添いながら、じっくりと見守る
  • つなぐ ひとりで抱え込まずに、周りや相談窓口に相談する

友人を励ます女性

こころのSOSについて知ろう

 こころのSOSは、からだのサインとして出たり、行動に出たり、人それぞれ現れ方が違います。自分にはどんなサインが出やすいのか、把握しておくことが大切です。

からだのサイン

  • 胸がどきどきする
  • 頭痛・腹痛がする
  • 体(筋肉)がこわばる
  • 眠れない、すぐに目が覚める
  • 食欲がない
  • すぐに疲れる
  • 刺激に敏感になる

 このようなサインが出ていて、からだの病気が見つからない場合は、こころのSOSのサインである可能性が高いです。専門の医療機関(精神科、心療内科)に早めに相談することをおすすめします。

行動のサイン

  • 飲酒量や喫煙量が増える
  • 自暴自棄になって危険な行動をしてしまう
  • 暴力的になってしまう
  • 引きこもる
  • 死にたいと口にする
  • 大切なものを処分してしまう

こころのサイン

  • 不安、恐怖
  • 悲しみ
  • 苛立ち、怒り
  • 混乱
  • 失意、絶望感
  • 罪悪感や恥の感覚
  • 人の死を受容できない
  • 勝手に考えやイメージが浮かぶ
  • 集中できない
  • 思い出せない
  • 意思決定が困難
  • ​何も感じない

こころのSOSの受け止め方

 自分のこころのSOSに気づいたら、まずはセルフケアをしましょう。生活習慣を整えることで、こころとからだの健康につながります。
 生活習慣を見直すときは、睡眠、食事、運動の3つから見直していきましょう。詳しくは、各リンク先をご確認ください。
 また、自分に合った気分転換法を見つけることも大切です。

良質な睡眠をとる

バランスの良い食事をとる

適度に体を動かす

自分に合った気分転換法を見つける

  • 今の気持ちを書いてみる
  • 腹式呼吸を繰り返す
  • 音楽を聴いてみる
  • 自然と触れ合う
  • お風呂に入る
  • 親しい人たちをおしゃべりをする
    上記以外にも、自分が好きなことや楽しめることをして、癒されることが大切です。

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