学生の就活の不安につけ込むトラブル

Web会議で無料カウンセリングなどを受けるだけのつもりが高額契約に

　就職活動(以下、就活という)中の学生(以下、就活生という)の不安につけ込み、高額なセミナーやビジネススクールなどを契約させるトラブルについて相談が寄せられています。

　最近の就活は、企業セミナーや面接のWeb開催のほか、就活生によるSNSでの情報収集など、オンラインの活用が進んでいます。数年前までは勧誘の場所が就活セミナー会場や事業者の事務所などでしたが、その傾向に変化がみられ、現在は就活生がインターネット広告などで見つけた無料カウンセリングに参加するためや、SNSで知り合った人からアドバイスを受けるためにWeb会議に参加したところ、不意打ち的に高額なセミナーやビジネススクールなどの契約を勧誘されるケースが目立ちます。

　そこで、最近の相談事例やアドバイスを紹介し、トラブル防止のために注意を呼びかけます。

トラブル事例

• Web会議で無料カウンセリングを受けたら、高額な就活セミナーを勧誘された
• Web会議で就活のアドバイスをもらうはずが、高額なプログラミングスクールを勧誘された
• SNSの就活支援アカウントで知り合った大学(卒業生・先輩)にビジネス教材を勧められた
• バイト先の先輩に就活の相談をしたら、就活対策として投資セミナーを勧誘された

このような点に注意

• 無料カウンセリングのつもりでWeb会議に参加しても、いきなり高額な契約の勧誘を受けることがあるため注意しましょう。
• SNSで知り合った人からの一見親切な誘いは、高額な契約の勧誘が目的の恐れがあるため注意しましょう。
• 断定的な説明や就活生の不安をあおる言葉に注意しましょう。
• 安易にクレジットの高額決済や借金をしないようにしましょう。
• 契約してしまっても、クーリング・オフや契約の取り消しができる場合があります。
• 不安に思った場合は早めに消費生活センターなどに相談しましょう。

こちらもご参照ください

学生の就活の不安につけ込むトラブル(国民生活センター) [PDFファイル／539KB]