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市街地でイノシシに出会ったら?
落ち着いてゆっくり行動する
逃げようと、急に走り出すのは危険です。静かにその場を離れるようにしましょう。イノシシが興奮している場合は、後ろを向くと襲ってくることもあるので、なるべく背中をみせないよう、ゆっくりと後退するようにしましょう。たてがみを逆立てて、明らかに威嚇している状態でなくても、「シュー」、「カッカッカッ」、「クチャクチャクチャ」という音は威嚇音であるため、十分に注意しましょう。
攻撃、威嚇は絶対にしない
棒を振り上げたり、石を投げたりしてイノシシを挑発するのは大変危険です。逆上したイノシシが向かってくることもあります。
うり坊を見かけても、近づかない
うり坊(イノシシの子)を見かけても、近くに母イノシシがいる可能性が高いので、近づいたり追いかけたりしてはいけません。また、かわいいからと食べ物を与えることはしないでください。人への警戒心を低下させ、人が食べ物の供給源だと学習させることにつながります。
どうしても接近を避けられない場合は
イノシシと出会ったらその場を離れるのが一番ですが、人間がいる方向に逃げ場所が限られる場合などには接近してくることがあります。接近が避けられない場合は、イノシシに逃げ道を明け渡しつつ、安全な場所に緊急避難しましょう。安全な場所とは、イノシシから人間が見えない場所やイノシシが簡単に登れない場所です。立木に登るのも有効な方法です。
イノシシの市街地出没を予防するために
イノシシを誘引するようなものを置かない
イノシシが出没している地域内では、エサが簡単に手に入る状況になっていることが考えられます。餌付けなどは絶対にしてはいけませんが、意図的でなくとも、次に挙げるものなどがイノシシを呼び寄せている可能性があります。
- 畑に放棄された農作物
- 収穫しきれず、地面に落ちた果実
- 食べきれなかった食べ物のごみ
これらは、イノシシにとって簡単に手に入るエサになります。管理を徹底することで、人や街中に慣れることを防ぐことができるのです。
やぶなどを刈り払う
耕作放棄地や街に近いやぶは、イノシシの隠れ場所になったり、すみかになったりすることがあります。人の生活圏に近い場所にイノシシが住むようになると、遭遇の可能性が上がり、人身事故や愛玩動物への被害が出る恐れもあります。事前に草刈りを行うことで、イノシシがとどまりにくい環境を整備することが大切です。
街中に出没したイノシシは駆除できないの?
市では、「筑紫野市有害鳥獣駆除班」を結成し、山中などで計画的な捕獲、駆除を行っています。しかし、街中に出没したイノシシを捕獲したり、駆除したりすることは非常に困難です。
猟銃や罠を使った街中での駆除はほぼ不可能
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関係法律については、「鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律」をご覧ください。