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ペットの「多頭飼育」を予防しましょう!

記事ID:0012745 更新日:2024年4月15日更新 印刷ページ表示

 人の心を癒し、安らぎを与えてくれるペットたち。最近では、家族の一員として飼育している人も多い犬や猫たちですが、その弊害として、増えすぎたペットによって飼い主自身の生活がままならなくなったり、近隣に迷惑をかけたりしてしまう「多頭飼育」のトラブルが相次いで報告されています。

多頭飼育問題とは?

 多くの動物を飼育している中で、適切な飼育ができなくなり、飼い主の生活状況が悪化したり、ペットの体調が悪化したり、周辺の生活環境に悪影響を与えたりする状況のことを「多頭飼育問題」といいます。

 解決のためには、飼い主の生活支援をはじめとして、飼育環境を改善することが必要ですが、根本的な解決が難しく、令和元年度には全国で2,000件を超える苦情が寄せられています。(環境省「令和元年度社会福祉施策と連携した多頭飼育対策推進事業アンケート調査報告書」より)また、本市でも近年相談が増えつつあります。

多頭飼育の状況

多頭飼育によって起きること

 多頭飼育は、具体的にどのような問題を起こすのでしょうか。これまで、本市に寄せられた相談では、次のような問題が起こっていました。

  • ペットのエサ代や医療費が飼い主の生活を圧迫し、金銭的に困窮する。
  • 近隣トラブルなどによって飼い主が地域から孤立する。
  • ペット同士が共食いをしたり、近親交配によって先天的な疾患を持つ個体が生まれたりする。
  • 増えすぎたペットの糞尿による悪臭が、周辺の住宅まで広がる。

 多頭飼育によるトラブルは、飼い主だけの努力では改善が難しいことから、多頭飼育にならないように未然に防ぐことが重要です。

ペットを飼っている皆さんへ

 猫の不妊去勢手術には、オスの手術に約16,000円、メスの手術に約26,000円もの費用が必要になります。ペットを飼う場合は、不妊去勢手術を含め、ペットにとって幸せな環境の中で生涯責任を持って飼うことができるか、十分に考えて飼うようにしましょう。

 また、高齢の方のみで生活している世帯や、単身世帯の場合は、もしもの場合に備えて、ペットを世話してくれる人を探しておきましょう。

ご家族へお願い

 両親や親せきなどで、単身でペットを飼育している人がいる場合は、多頭飼育になっていないか、不妊去勢手術をしているかなどに注意して、責任を持って飼育できるようにサポートしてください。

多頭飼育で困ったら

 飼い主は、一度生まれたペットは、その命が終えるまで適正に飼養できるよう努めなければなりません。増えすぎる前に環境課または筑紫保健福祉環境事務所にお問い合わせください。

 福岡県では、保健所職員が相談に応じるほか、ペット飼育支援アドバイザーの派遣事業や動物愛護団体による不妊去勢手術や譲渡に係る費用の助成事業を行っています。

 助成事業の詳細については、福岡県のホームページ<外部リンク>をご覧ください。

さくらねこ不妊去勢手術事業

 筑紫野市では、公益財団法人どうぶつ基金が手術費等を全額負担する「さくらねこ無料不妊手術事業」に参加し、「さくらねこTNR無料不妊手術チケット」を使用して多頭飼育救済を行いました。不妊手術費用、ワクチン、ノミダニ駆除薬については、全額どうぶつ基金が負担しました。

公益財団法人どうぶつ基金のホームページ<外部リンク>

 今回は、どうぶつ基金の力を借りて不妊去勢手術を行うことができましたが、本来は飼い主が責任を持って手術を行い、健康な状態を維持しなくてはなりません。取り返しのつかないことになる前に、ペットには必ず手術を受けさせましょう。

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