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体罰等によらない子育てのために~みんなで育児を支える社会に~
令和元年6月に児童福祉法等改正法が成立し、親権者などは、児童のしつけに際して、体罰を加えてはならないことが法定化され、令和2年4月から施行されています。
体罰などによらない子育てを広げていきましょう。
なぜ体罰はいけないの?
体罰が繰り返されると、子どもの心身の成長・発達にさまざまな悪影響が生じる可能性があり、科学的にも明らかになっています。
しつけと体罰はどう違うの?
しつけとは、子どもの人格や才能等を伸ばし、自律した社会生活を送れるようにサポートしていくことです。
どうすればよいのかを言葉や見本を示すなど、本人が理解できる方法で伝えることが必要です。体罰による子どもの行動の変化は、恐怖心等によって行動した姿であり、自分で考えて行動した姿ではありません。
これらはすべて体罰です
- 言葉で3回注意したけど言うことを聞かないので、頬を叩いた
- 大切なものにいたずらしたので、長時間正座をさせた
- 友達を殴ってケガをさせたので、同じように子どもを殴った
- 他人のものを取ったので、お尻を叩いた
- 宿題をしなかったので、夕ご飯を与えなかった
- 掃除をしないので、ぞうきんを顔に押しつけた など
これらはすべて体罰です。
体罰は許されない行為であり、親以外の監護・教育をする権利を持たない者を含むすべての人について、体罰は許されません。
体罰等によらない子育てのポイント
- 子どもの気持ちや考えに耳を傾けましょう
- 「言うことを聞かない」にもいろいろあります
- 子どもの成長、発達によっても異なることがあります
- 子どもの状況に応じて、身の周りの環境を整えてみましょう
- 注意の方向を変えたり、子どものやる気に働きかけてみましょう
- 肯定文でわかりやすく、時には一緒に、お手本に
- 良いこと、できていることを具体的に褒めましょう
保護者自身のポイント
- 否定的な感情が生じたときは、それは子どものどんな言動が原因なのか、自分自身の体調の悪さや忙しさ、孤独感など、自分自身のことが関係しているのか振り返ってみましょう。
- 深呼吸して気持ちを落ち着かせたり、ゆっくり5秒数えたり、窓を開けて風にあたって気分転換するなど、少しでもストレスの解消につながりそうな自分なりの工夫をみつけましょう。
子育てはいろいろな人の力と共に
子育てを頑張るのは、とても大変なことです。子どもを育てる上では、支援を受けることも必要であり、相談窓口を利用することで解決することもあります。ひとりで悩まずに、いろいろな人の力を利用しましょう。
子育て相談窓口
児童相談所全国共通ダイヤル 189(いちはやく)
(福岡県福岡児童相談所 092-586-0023)
筑紫野市こども家庭センター 092-921-1308
筑紫野市こども家庭課 092-923-1111
※なお、福岡県福岡児童相談所では、休日や夜間に電話による相談や通報を受け付けています。
※「体罰等によらない子育てのために」の詳細は厚生労働省のホームページ<外部リンク>をご確認ください。