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山家宿場郡屋土蔵(市有形文化財)[山家]

記事ID:0002015 更新日:2020年11月30日更新 印刷ページ表示

 山家宿に郡屋が置かれたのは、同宿が創設された慶長(けいちょう)16(1611)年ごろであると考えられます。郡屋は筑前六宿(むしゅく)をはじめ主要な宿場に置かれていましたが、今日まで土蔵が残っているのは山家宿だけです。この土蔵の特徴は、柱を1本も使わずに、全体が赤土にニガリを混ぜた土壁で築かれていることです。間口13.7メートル、奥行5.1メートル、壁の厚さは約50センチメートルです。

 郡屋には、大名が通行するときに必要な道具類が納められていました。天保(てんぽう)6(1835)年9月、福岡藩主が山家宿に宿泊したとき、5日間で延べ53人の農民が郡屋に詰め、諸品の出し入れに従事した記録があります。諸品の内訳は、夜着(よぎ)105・布団7・ござ105・行燈(あんどん)5・枕100・風呂桶12でした。その他、郡屋に備え付けられていた道具類には、膳椀類・たばこ盆・蚊帳(かや)・半縄・薪(たきぎ)・草履(ぞうり)・わらじ・薄縁(うすべり)・御手洗田子(たご)・むしろ・茅(かや)などがありました。これらが土蔵をはじめ、郡屋の建物内に収納されていたと考えられます。

『筑紫野の指定文化財』より

土蔵の遠景の画像
土蔵の遠景

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