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山家岩戸神楽(市無形民俗文化財)[山家]

記事ID:0001887 更新日:2020年11月30日更新 印刷ページ表示

 山家岩戸神楽(やまえいわとかぐら)は山家宝満宮に伝わるもので、毎年10月17日の宮座の日に奉納されます。その起源は古く、寛永(かんえい)9年(1632年)に記された「宝満宮宮座縁起」によると、この年より80年ほど前の弘治(こうじ)3年(1557年)ごろから宮座が組織され、そのころから神楽が始まったとされています。また、神楽殿は第3代福岡藩主黒田光之(みつゆき)が元禄(げんろく)6年(1693年)に建立したとされています(『筑前山家今昔』)。神楽の奉納は最初は神職だけで行われていましたが、明治以降は神職による維持が困難になったので、宮座員の中から神楽座員を選ぶようになりました。一時期途絶えたものの昭和29年(1954年)に復興され、現在では山家岩戸神楽保存会が継承者として認定されています。命割(みことわり)(演目)は、18番のうち13番が奉納されています。

 山家岩戸神楽は、筑紫野市唯一の郷土芸能であることから、無形民俗文化財に指定されました。

『筑紫野の指定文化財』より

事代神楽の場面
事代(ことしろ)神楽の場面(命割18番の1つ)

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