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古代の遊技(毬杖・大宰府条坊跡[杉塚])
「毬杖」に使われる毬(たま)と呼ばれる木製の丸玉で、平安時代の大溝の中から出土しました。
毬杖とは、木の枝をスティック状に加工した打棒で毬を打ち合う古代の遊技で、蹴(け)鞠(まり)などと同様、中国から伝えられました。細かなルールは明らかではありませんが、ポロのように騎馬で行うものと、ホッケーのように徒歩で行うものとがあり、「騎馬打(だ)毬(きゅう)」は今日でも宮内庁主馬班がその伝統を守っています。
はじめは厄払いのような呪術的側面を持っていたようですが、室町時代ごろには庶民の遊びとして広まりました。