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新時代の曲線美(弥生土器壷・日焼遺跡[天山])
弥生時代初めごろ(約2,300年前)の壷で、木棺(もっかん)墓(ぼ)の副葬品です。高さは約11センチメートルと小ぶりですが、くびれた頸部からふっくらと張った胴部へとなめらかにつづく外形は、曲線美に満ちあふれています。この土器が作られたのは、約10,000年つづいた縄文時代が終わり、水稲耕作を主体とした新しい生活が始まったころでした。まさに、新時代の息吹を伝える造形美といえるのではないでしょうか。
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弥生時代初めごろ(約2,300年前)の壷で、木棺(もっかん)墓(ぼ)の副葬品です。高さは約11センチメートルと小ぶりですが、くびれた頸部からふっくらと張った胴部へとなめらかにつづく外形は、曲線美に満ちあふれています。この土器が作られたのは、約10,000年つづいた縄文時代が終わり、水稲耕作を主体とした新しい生活が始まったころでした。まさに、新時代の息吹を伝える造形美といえるのではないでしょうか。