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紙本著色武蔵寺縁起(県指定有形文化財)[武蔵]

記事ID:0001838 更新日:2020年11月30日更新 印刷ページ表示

 武蔵寺に伝わる5幅からなる掛(かけ)幅(ふく)形式の縁起絵(社寺の由来を絵画で説いたもの)で、それぞれ次の話が主題となっています。

(第1幅)武蔵寺境内の様子
(第2幅)虎麿(とらまろ)が霊夢によって大椿で薬(やく)師(し)如来(にょらい)を刻み、それが武蔵寺のはじまりとなったと いう話
(第3幅)虎麿の娘・瑠璃子(るりこ)の病をなおすため、温泉に入湯させる話
(第4幅)虎麿が壬申(じんしん)の乱で活躍し、その恩賞で筑前国を領有することとなった話
(第5幅)湯町の繁栄と虎麿の死、その後、地(じ)蔵(ぞう)会(え)がとり行われる話

 現在伝わっている縁起絵は、失われた縁起絵を再興したものと考えられ、その制作時期は、江戸時代中期(18世紀前半)と考えられています。しかし、これらは一具として制作されたものではなく、第2・3・5幅が最初に制作され、寺院が復興されていくなかで第1幅や第4幅が追加されたと考えられています。

 このような縁起絵は他に類例が確認されず、武蔵寺の歴史を語る貴重な絵画資料であることから、福岡県の有形文化財に指定されました。

『筑紫野の指定文化財』より

紙本著色武蔵寺縁起
紙本著色武蔵寺縁起第3幅(部分)

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