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マダニによる感染症に注意しましょう
平成27年5月19日、重症熱性血小板減少症候群(Severe Fever with Thrombocytopenia Syndrome SFTS)の患者が福岡県内で初めて確認されました。SFTSの主な感染原因は、ウイルスを保有しているマダニに咬まれることにより感染するとされています。(すべてのマダニがこのウイルスを持っているわけではありません。また、このほかにも、マダニが媒介する感染症には、日本紅斑熱やライム病が知られています。)
- 「マダニによる感染症に注意しましょう(福岡県)」はこちら<外部リンク>
- 「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)について(厚生労働省)」はこちら<外部リンク>
- 「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)について(国立感染症研究所)」はこちら<外部リンク>
マダニとは
- マダニはマダニ科のダニ類の総称で、食品等に発生するコナダニ類や衣類や寝具に発生するヒョウヒダニ・ツメダニ類など、家庭内に生息するダニとは種類が異なります。
- マダニ類は、比較的大型(吸血前で3ミリメートルから4ミリメートル)のダニで硬い外皮に覆われており、吸血すると10ミリメートルから15ミリメートルになります。(家庭内に生息するダニの多くは、0.5ミリメートル以下です。)
- 日本でも全国的に分布しており、主に森林や草地等の屋外に生息していて、市街地でも見られることがあります。
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)とは
SFTSは、SFTSウイルスを保有するマダニに咬まれることで感染するといわれており、感染予防策としては、マダニに咬まれないことが重要です。
すべてのマダニがSFTSウイルスを保有しているわけではありませんが、マダニは春から秋にかけて活動が活発になりますので、森林や草むらなどマダニが多く生息する場所に入る場合には、長袖、長ズボンを着用するなどマダニに咬まれないよう、肌の露出を避けるよう対策を講じてください。
もし、マダニに咬まれた場合は、マダニを無理に取り除こうとせず、すぐに医療機関(皮膚科)を受診し、処置(マダニの除去、洗浄など)をしてもらってください。
また、マダニに咬まれた後、2週間程度は体調の変化に注意しながら、発熱等の症状が認められた場合は、医療機関を受診し「マダニに咬まれた」ことを伝えてください。