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麻しん(はしか)の感染に注意しましょう

記事ID:0002532 更新日:2021年3月17日更新 印刷ページ表示

 福岡県内でも麻しん患者が発生しています。

 発熱、咳、鼻水、発疹、目の充血など、麻しんに特徴的な症状が疑われる場合は、事前に医療機関へ電話連絡の上、指示に従って受診してください。

 また、受診の際には、感染を拡大させないように公共交通機関などの利用は控えてください。

麻しん(はしか)とは

 麻しん(はしか)は麻しんウイルスによって引き起こされる急性の全身感染症です。

 感染経路としては、空気(飛沫核)感染のほか、飛沫感染、接触感染などさまざまな経路があります。

 感染力はきわめて強く、麻しんの免疫を持たない人が感染するとほぼ100%症状が現れ、一度感染して発症すると一生免疫が持続すると言われています。

麻しん(はしか)の症状

 麻しんウイルスの感染後、10日から12日間の潜伏期ののち、発熱や咳などの症状で発症します。

 38℃前後の発熱が2日から4日間続き、倦怠感、上気道炎症状(咳、鼻水、くしゃみなど)、結膜炎症状(結膜充血、目やに、光をまぶしく感じるなど)が現れて次第に強くなります。

 発疹が現れる1日から2日前ごろに口の中の粘膜に1mm程度の白い小さな斑点(コプリック斑)が出現します。コプリック斑は麻しんに特徴的な症状ですが、発疹出現後2日目を過ぎるころまでに消えてしまいます。

 コプリック斑出現後、体温は一旦下がりますが、再び高熱が出るとともに、赤い発疹が出現し全身に広がります。

 発疹出現後3日から4日で回復に向かい、合併症がない限り7日から10日後には主症状は回復しますが、免疫力が低下するため、しばらくは他の感染症に罹ると重症になりやすく、体力などが戻って来るのに1か月くらいかかることも珍しくありません。

 麻しんに伴って肺炎、中耳炎、脳炎などさまざまな合併症がみられることがあります。特に、脳炎は頻度は低い(1000人に1人)ものの死亡することがあり、注意が必要です。

麻しん(はしか)の予防について

 麻しんは、接触、飛沫、空気(飛沫核)のいずれの感染経路でも感染します。

 麻しんウイルスの直径は100~250nmであり、飛沫核の状態で空中を浮遊し、それを吸い込むことで感染しますので、マスクでの予防は難しくなります。

麻しんの予防、感染の拡大防止には、予防接種が効果的です。

 麻しんの定期接種対象者は、予防接種を受けましょう。

【麻しんの定期予防接種対象者】

 1歳児、小学校入学前1年間の幼児は、無料で接種できます。

成人の麻しん患者の割合が増加しています。

 医療・教育関係者や海外渡航を計画している成人も、麻しんの罹患歴や接種歴が明らかでない場合は予防接種を検討してください。

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