【移動市長室とは】 市長が自ら各地域へ出向き、市内で活動する団体やグループと身近なテーマについて対話を行うことで市の情勢や市民のニーズを把握し、今後の市政に生かすことを目的としており、月1回程度実施する予定です。
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通算59回目となる移動市長室を開催しました。安武会長をはじめ、役員、運営委員の皆様25人に出席していただき、山家コミュニティ運営協議会の取り組みについて懇談を行いました。 筑紫野市では、共助社会づくりの実現に向けて、地域コミュニティによるまちづくりの施策を推進しています。地域の皆様が、それぞれの地域のあり方を自らが考える重要な取り組みとして、平成26年12月までに市内7地域でコミュニティ運営協議会が設立され、地域課題の解決に向けた活動に日々ご尽力いただいています。山家においては、モデル地区として他地域に先駆け、平成23年6月に協議会を設立、5年の歴史を歩んでこられました。 山家地区の8行政区、1,011世帯、2,494人(平成28年3月末現在)を対象に、6つの部会のもと、さまざまな活動を進めてあります。県指定史跡「山家宿西構口並びに土塀」や市指定史跡「山家宿郡屋跡」など江戸時代の長崎街道や山家宿に関連する文化財が点在しており、それらを活用した行事にも取り組んであります。 懇談では、初めに事務局長から協議会の概要について伺いました。続いて、各部会長よりそれぞれの活動内容について報告を受けました。 文化・スポーツ部においては、伝統行事や史跡・文化財の保全と継承、スポーツ文化の醸成を図りながら、地域を元気にする部会として、山家宿まつりへの支援をはじめ、白おこわのレシピ復活など、さまざまな行事を行っていること、まちづくり部は、安心して暮らせる山家の生活環境の形成を目指し、先進地調査を行いながら、課題の解決に向け取り組みを行っていること、防犯・防災部では、安心安全な山家の生活環境の確立のため、災害危険箇所対策や合同防災訓練の実施、青パト隊の始動に向けた取り組みなどを行っていること、環境部では、命水を育む山家の自然環境の保全に向け、豊かな自然を守る部会として、宮地岳の登山道整備や山家蛍の会の支援、産廃中間処理施設の調査などを行っていること、健康・福祉部では、全ての住民が尊ばれ、健康で安全安心して暮らせる山家の福祉づくりを目指し、高齢者への声掛け・花鉢配りや老人会・いきいきサロン合同健康推進事業の実施、救急救命安心ポットの設置などに取り組んでいること、子ども育成部では、笑顔があふれる山家の子育て環境づくりのため、山家地区子ども会の発足やその支援、やまえ文庫の支援、山家成人式の実行、山家学び舎の試行などを行っていることなど、多岐に渡る部会活動の様子を説明していただきました。 その後、史跡の保存と活用や防災の取り組み、公共交通機関による利便性確保、環境問題などについて意見交換を行いました。そして、行政をより身近に感じてもらうため、予算の概要について説明を行いました。 懇談の中での提案や意見は、可能なものについては実施に向けて検討を進めるとともに、今後の市政に生かしてまいります。
【市長の一言】 それぞれの部会が前向きに、建設的に、しっかり活動に取り組んである姿や5年間の歩みが本当によく理解できて、感心いたしました。 また、共助の部分を増幅しながら、共につくり上げていくまちづくりをしていかなくてはならないということにも気づかせていただきました。歴史・文化を保存していくという問題は、地域だけではできませんし、行政だけでもできません。共助の心を持って、つくり上げていくまちづくりがその礎になっていくだろうと感じました。 コミュニティの先導者として今後ともご指導・ご鞭撻をいただきたいと思います。山家コミュニティ運営協議会の皆様、本日はまことにありがとうございました。
【議事録】 懇談会の議事録はこちらからご覧ください。(308kbyte)