【移動市長室とは】 市長が自ら各地域へ出向き、市内で活動する団体やグループと身近なテーマについて対話を行うことで市の情勢や市民のニーズを把握し、今後の市政に生かすことを目的としており、月1回程度実施する予定です。
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通算99回目となる移動市長室を御笠まちづくり協議会自動車部会10人と行いました。 御笠まちづくり協議会が運営する御笠自治会バスは、「住民の住民による住民のためのバス」をモットーに、平成31年1月8日から運行を開始し、利用者数は令和2年2月末までに約1万3千人を数えました。 御笠まちづくり計画策定に向けて地域課題を整理するうち、その一つとして交通対策の必要性が浮上しました。そこで、平成28年度から御笠まちづくり協議会で自治会バスの運行について本格的な検討を始め、近隣自治会バスの視察や住民との勉強会、市・関係機関への相談などを行いました。地域の声を直接聞くために、約半年をかけて地区内の全行政区を回り、交通面で困っている住民の意見を集め、それらを基に、実現に向けて何度も協議を重ね、運行に至ることができました。 バスの車内は和やかな雰囲気で、地域のコミュニケーションの場にもなっています。また、それまで地域活動とは縁の遠かった人が「運転することで地域貢献ができるなら」と運転手に手を挙げた例もあったそうです。 御笠自治会バスの運行を支える運転手は現在28人。シフト制で運転を担当しています。運行開始前には、バス停の位置や危険箇所の確認のために自家用車で練習をしたそうです。それでも「初日は本当に緊張して、乗降のあいさつだけで精一杯でした」と苦笑します。 運行前の車両点検や洗車を欠かさず行い、運転手の体調も入念にチェックします。利用者に安心して乗ってもらえるよう、安全に対する誇りと責任を持って臨んでいる様子が伝わってきました。 懇談の中で、出席者の皆さんからは何よりも地域の声を大事にしているという意識が強く感じられました。御笠まちづくり協議会の八尋会長は「御笠自治会バスは御笠コミュニティのまちづくりの基本。これを継続していくことが大事だと考えています。地域の声を聞きながら、より利用しやすいバスにしていきたいです」と語りました。
【市長の一言】 八尋会長を中心に、真剣に熱意をもって地域のまちづくりに取り組んでいらっしゃる御笠まちづくり協議会自動車部会の活動をしっかり聞かせてもらうことができて、素晴らしい第99回の移動市長室になりました。住民の安心安全のために、責任を持って自分の業務をしていただいている自動車部会の皆さん方から、これからのまちづくりの大きな原動力を学ばせていただいて、感謝の気持ちでいっぱいです。 今後とも、安全安心の地域づくりに皆さん方のお力をお貸しいただいて、これを筑紫野市に広めていきたい、伝えていきたいと思います。本日はありがとうございました。
【移動市長室市長あいさつ動画】※音声が流れます。
【議事録】議事録 (470kbyte)