なぜ、このような形になったのかはよくわかっていませんが、福岡空港の近くにある板付(いたづけ)遺跡でも同じような形の土器が見つかっています。板付遺跡は日本で最初に米作りを始めたムラの1つであることから、日本で米作りを始めたころの人たちが使っていたものと考えられています。
この土器は、現在の鍋のように食料の煮炊きに使われたものと考えられています。縁(ふち)の部分を拡大したものを見てください。小さな三角形の連続でギザギザになっているのがわかるでしょうか?
ということで、「ギザギザは米作りのシルシ」なのでした。博物館などで似たような土器を見つけたら、それは「米作りのシルシ」と思ってください。