平安時代末(11世紀後半)の土師器(はじき)の小皿の底に「ひら仮名」が書かれています。井戸の中から出土しました。土器にひら仮名が記されることは珍しく、九州管内でも4点の出土例しかありません。その中で最も古いものであると考えられます。書かれた文字にはまじない的な要素を表現したと思われるものもあり、何らかの「呪文」である可能性もあります。同じ文字が繰り返し書かれ、単語となるものがないことから、「手習い」であるとも考えられます。