【移動市長室とは】 市長が自ら各地域へ出向き、市内で活動する団体やグループと身近なテーマについて対話を行うことで市の情勢や市民のニーズを把握し、今後の市政に生かすことを目的としており、月1回程度実施する予定です。
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通算68回目となる移動市長室を開催しました。筑紫保護区保護司会筑紫野支部と懇談を行い、本田支部長をはじめ14人の保護司の皆様に出席していただきました。 保護司は、保護司法に基づき法務大臣から委嘱された更生保護のボランティアで、犯罪や非行をした人の立ち直りを助けるとともに、地域の安全・安心のため犯罪予防の啓発活動などに取り組んでいます。筑紫野支部の皆様とは、平成25年4月の第21回移動市長室で、保護司の役割や仕事内容をはじめとした日々の活動をお伺いしながら、更生保護に向けての取り組みについて、さまざまな意見交換をさせていただいたところです。 今回の懇談では、平成28年度の活動内容や「社会を明るくする運動」推進大会を中心に報告いただき、青少年の再犯防止について交流を深めました。 「社会を明るくする運動」は、犯罪や非行を防止し、立ち直りを支える地域のチカラをコンセプトに毎年7月を強調月間として全国的に展開されています。筑紫野支部の取り組みとしては、街頭啓発活動を行ってきましたが、平成26年から推進大会を開催されています。推進大会の開催にあたっては、犯罪防止と立ち直り支援の課題について話し合ってテーマを設定し講師を招いていること、これまでに薬物防止、性の多様性、性犯罪についての講演を行ったこと、司会進行や受付・出迎えなどに市内五中学校の生徒会や放送部が協力していること、その取り組みが評価され昨年福岡県知事からの感謝状が授与されたこと、犯罪や非行のない地域をつくるためにそれぞれの立場で関わっていくことを考える大切な機会としてこれからも取り組んでいきたいという説明がありました。 未成年の更生保護の現状としては、犯罪件数は減少傾向にあるものの再犯率が高く、義務教育を終えた子どもたちの支援をどのように行っていくかということが喫緊の課題と受け止めているという報告を受け、それぞれの体験談から悩みや学んだことなどを聞かせていただきました。 さらに、推進大会による啓発活動をより盛り上げていくことや再犯防止の社会的支援のために協力雇用主を少しでも増やすことへの協力依頼など、意見交換を行い、議論を深めることができました。 懇談の中での提案や意見は、可能なものについては実施に向けて検討を進めるとともに、今後の市政に生かしてまいります。
【市長の一言】 保護司の皆様と二回目の移動市長室を開催させていただきましたが、印象的なこと、また、教えていただいたことがたくさんありました。皆様方が自分の時間を割いて青少年を含め犯罪を犯した人の話を聞きながら、更生の道を歩ませていらっしゃるという貴重なお話であり、さらにそのことがひいては自分自身もつくられていく、磨かれていくというお話に、大変感銘を受けました。本日のお話をしっかりと受け止めさせていただきながら、行政としての取り組みを進めてまいりたいと思います。 筑紫保護区保護司会筑紫野支部の皆様、誠にありがとうございました。
【議事録】 懇談会の議事録はこちらからご覧ください。(270kbyte)