【移動市長室とは】 市長が自ら各地域へ出向き、市内で活動する団体やグループと身近なテーマについて対話を行うことで市の情勢を把握し、今後の市政に生かすことを目的としており、月1回程度実施する予定です。
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通算37回目となる移動市長室を、杉塚公民館で開催しました。萩尾区長をはじめ21人の地域の皆様に出席していただき、杉塚区の活動のうち、杉塚公民館活動について懇談を行いました。 杉塚区は、人口1355人、538世帯(平成26年3月末現在)が暮らしており、筑紫野市の中央から北西の太宰府市境に位置し、区域をJR鹿児島本線、九州自動車道、県道31号線が縦断し、交通の利便性に長けた地域です。 市指定史跡の杉塚廃寺は、大宰府条坊推定域右郭(うかく)19条10坊から11坊に位置し、大宰府政庁から鬼門(北東)の方角にある竈門山(かまどやま)に対し、裏鬼門(西南)を鎮護するための寺院であったと考えられます。剣塚(つるぎづか)古墳や唐人塚(とうじんづか)古墳は九州自動車道建設時に発掘調査され、現在は残っていません。埴安(はにやす)神社古墳は、約1300年前の古墳時代後期と推定される小型の円墳で、神社敷地内に現存しています。このように多くの歴史的遺産と利便性が高い交通網、更に農業地帯が共存した地区です。 この日の移動市長室では、公民館活動の一つであるいきいきサロン「ハムサンドイッチ年輪」に参加させていただきました。同サロンは、月に3回も開催され、対象者を限定せずに子どもから高齢者まで幅広く参加を呼びかけてあり、大変活発に活動されているサロンの一つです。ボランティアによるジャンケン大会から始まり、運動サポーターを講師として笑いヨガや健康体操などを一緒に体験し、会場いっぱいに笑い声があふれる和やかで楽しい時間を過ごさせていただきました。 懇談では、杉塚公民館行事映像を視聴するとともに、杉塚区の思いとして、過去・現在・未来についてお話を伺いました。協調・信頼・融和の基本理念のもと、夏祭りや敬老会、文化祭などさまざまな公民館活動により、住民同士の絆づくりや地域への愛着心づくりにご尽力いただいていることがわかりました。 そのほかにも、民有地の草刈対策や中学生自転車通学時の安全確保など、地域生活における課題や要望について意見交換を行いました。 その後、行政をより身近に感じてもらうため、本年度予算や杉塚区に関連する市の事業について、説明を行いました。 懇談の中での提案や意見は、可能なものについては実施に向けて検討を進めるとともに、今後の市政に生かしてまいります。
【市長の一言】 参加の皆様の生き生きとした笑顔を拝見し、サロン活動が居場所づくりや生きがいづくりに大きく寄与していることを改めて実感させていただきました。 懇談では、杉塚区の過去・現在・未来についてのお話を伺い、地域が一体となったまとまりのある活発な活動が行われている姿、また、自然豊かで文化遺産も豊富な特色を生かし、より良い杉塚区にしたいという熱い思いをしっかりと受けとめました。 子や孫に誇れるような筑紫野市づくりのためにこれからもご協力をお願いいたします。 杉塚区の皆様、本当にありがとうございました。
【議事録】 懇談会の議事録はこちらからご覧ください。(257kbyte)