山家岩戸神楽は山家宝満宮に伝わる神楽で、毎年10月17日の宮座の日に奉納されます。その起源は古く、寛永9年(1632)に記された「宝満宮宮座縁起」によると、この年より80年ほど前の弘治3年(1557)ごろから宮座が組織され、そのころから神楽が始まったとされています。また、神楽殿は第3代福岡藩主黒田光之が元禄(げんろく)6年(1693)に建立したとされています(『筑前山家今昔』)。神楽の奉納は最初は神職だけで行われていましたが、明治以降は神職による維持が困難になったので、宮座員の中から神楽座員を選ぶようになりました。一時期途絶えたものの昭和29年(1954)に復興され、現在では山家岩戸神楽保存会が継承者として認定されています。命割(みことわり)(演目)は、18番のうち13番が奉納されています。 山家岩戸神楽は、筑紫野市唯一の郷土芸能であることから、無形民俗文化財に指定されました。 [『筑紫野の指定文化財』より]