カメ等のハ虫類を原因とするサルモネラ症に注意しましょう!
カメ等のハ虫類は、国内外を問わず、多くのもの(50%から90%)がサルモネラ属菌をもっており、人が動物との接触によりサルモネラ菌に感染すると、胃腸炎症状を起こしたり、まれに、菌血症や髄膜炎等の重篤な症状を引き起こす場合があります。
サルモネラ症とは
サルモネラ菌を原因とする感染症で、通常は、汚染された食肉(牛、豚、鶏)や鶏卵などの食品を食べることにより感染し、食中毒を引き起こします。
カメなどのハ虫類からは、直接触ったり、飼育水や飼育箱の洗浄の際手指に付着したサルモネラ菌が、口から入ることにより感染します。
症状は、通常、急性胃腸炎の症状(下痢、嘔吐、腹痛など)ですが、まれに小児では意識障害、けいれん、および菌血症(菌が血液の中に入って全身に広がる)により重症化する場合もあります。高齢者も重症化しやすいので注意が必要です。
潜伏期間は、通常8時間から48時間とされています。
予防のために注意すること
- カメなどのハ虫類を触ったあとは、手指を石鹸で十分に洗う。
- 飼育しているハ虫類の糞便の処理や飼育水を交換する時、食器や食品を扱う流し台などを使わない。
- ハ虫類を飼育槽から出して自由に徘徊させない。
- 子どもや高齢者のいる家庭では、ハ虫類の飼育は避ける。
- とくに子どもは、露店やペットショップでも、ハ虫類に安易に触れさせない。
- 一般的な食中毒の予防に基づき、手洗い、熱を加えて調理する、調理器具の洗浄殺菌、冷所保存などの注意を守る。
* 疑われる症状が出たら、医療機関を受診してください。
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